さんまのさんぽ。

一歩進んでは立ち止まる、22歳大学生の雑記ブログ。

あれから1ヶ月半。現地から届いた、広島のいま。

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(注!)本記事の1番読んでほしいところは後半にあります!

そこだけ読みたい人は下をクリック!

 

 

 

 

先日、

西日本豪雨のボランティアに行ってきますを書きました。

 

 

読んでくださった方、

コメントをくださった方、

ありがとうございます!!

 

そして自分が立てた

polcaでのプロジェクト。

3泊分の宿泊費として1万円を目標にしていました。

 

polca.jp

 

8/19時点、

なんと、

なんとなんと、

 

87%達成できました!!!

 

ありがたいを通り越して

感激し倒しています。。。

本当にありがたいです。。

 

polcaって何?

って人もぜひ覗いてみてください!

 

 

 

実は人のお金を頂いて

ボランティアに行くことに対して

批判的な意見も頂きました。

 

そんな意見の人もいるよなぁ

と思いつつも、顔も知らない人に

批判されること、少し怖いし、

正直ビビってます。笑

かなりのチキンなので。

 

 

でも私はpolcaをやめません。

 

前回の記事でも書きましたが、

私は寄付は「想いを託すこと

だと考えています。

想いの上にお金が乗っかった

イメージです。

 

 

支援をくださった方々にお礼の連絡をすると

「頑張ってきてね!」

「自分の目で見て感じることを大事にしてね」

といったお返事をいただきました。

 

 

その言葉一つ一つには

その方々の気持ちがこもっていました。

 

ひしひしと伝わってくるものが

ありました。

 

 

人からお金を頂いて

ボランティアに行くこと。

それが正しいのか、正しくないのか(悪いことなのか)

決めることは誰にもできないと思います。

 

 

だから私の言っていることは

誰かにとっては正しくないのだと思います。

 

でも、 

やりたい!と言ってみたら

応援するよ!と言ってくださる方々がいた。

 

それが全てなんじゃないかなぁと

今は思っています。

 

 

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 あれから1ヶ月半。現地から届いた、広島のいま。

  

今回このように

polcaで資金を集めていることや

ブログ記事をtwitter

発信していたところ、

ある方からご連絡を頂きました。

 

ここではAさんとさせていただきます。

Aさんは広島在住の方です。

 

私のツイートを見かけたAさんはご連絡をくださいました。

 

あの日何が起こっていたのか、

現在の広島の状況など

たくさんのことを大変丁寧に教えてくださいました。

このようなただの京都の大学生に

きっとすごく時間と心を使って伝えてくださいました。

 

Aさんからの言葉を読んだ私は

ただただ、

これを自分1人が知っているだけでは

ダメだと思いました。

1人でも多くの人に

この言葉を読んでほしいと思いました。

 

ただの私のエゴです。

でも、ただただ、1人でも多くの人に、本当に読んでほしい。

そう思っていることを伝えるとAさんは快諾してくださいました。

本当にありがとうございます。

 

ここから先は

Aさんが私にくださった言葉を

所々修正しながらできるだけ原文で載せさせていただきます。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

何から話せば良いのか・・・

災害の日から、色々な事がありました。


昨日、親戚で集まる機会があり豪雨災害の話をしたのですが、
誰もが「こんな事になるなんて」と言っていました。
私も未だに信じられないです。

 

岡山の真備町は、

報道や新聞で把握している限りですが、

屋根まですっぽり浸水した家もあり、

五メートル浸水したという話も聞きました。


亡くなられた方もすごく沢山いて、
私も映像で救出の様子を見ていて祈るような気持ちでした。
ですが、広島でも同時刻に、
同じように救出を待っていた人が沢山いる所がありました。


比べる訳ではありません。

報道で大きく扱われる町に

注目が集まるのも悪い事ではないと思います。


でも、報道には殆ど扱われていない、

浸水や土砂災害で被害を受けた地域が、

本当に山のようにあります。


(Aさんの居住地域には)自衛隊の方々が

一ヶ月近く居てくれて、

人名救助や水の支援、

道路の修繕などをしてくれました。

ボランティアも、

本当はもっと必要とされているのですが、
全国から来てくださり、

支援をいただけてかなり片付けが進んでいます。


現状としては、

浸水の痕や、土砂崩れの痕はまだ残っている

 という状態です。


災害後暫くは、

災害ごみが山のように置き場に積まれていましたが
それも片付けられつつあります。


暫くごみ置き場を見ていないのですが人づてで、

今はかなり減ってきていると聞きました。
浸水で使えなくなった家具は捨てられ、

消毒が進んでいると思います。


私の職場は

浸水の被害を受けまして・・・
片付け自体は

すぐに終わったのですが

悪臭が凄まじく、

その部屋にいる事が出来ないくらいです・・・

今は工事を待っています。
災害のため工事も待ち状態のようです。
災害後に避難して自宅を離れた人も

いらっしゃるでしょうから、
戻ってきて片付けを始めたという人もいるのでは?と思います。


水害の後の匂いはすごくきついです。

私は職場の消毒には立会ませんでしたが、

聞いたところによると消毒自体も匂いがきついようなので
体調は整えてからボランティアに向かった方がいいと思います。

真備町はじめ、

広島でも仮設住宅も建設が始まっています。
市営住宅なども受け入れ先として提供されたようですが、
まだ住居が決まらない方は避難所で待っていると思います。
家も失いつらい状況にあると思うので、

どうか、力になってあげてください。


広島県内の道路状況は

改善しつつありますが、

高速は雨ですぐ止まってしまう状態です。


高速のすぐ横で

大規模な土砂崩れが起きました。

高速の標識近くの高さまで

土砂が堆積し、

開通まで時間がかかりました。


まだ処理しきれていない土砂は

そのままです。

土砂崩れの様子をこの目で見ましたが、驚きました。

山の一部がえぐられているような・・・そんなかんじです。
高速のすぐ横にはまだ処理しきれていない土砂がそのままです。
その影響を考え、

大雨が降るとすぐに高速を止めないといけないんです。
先日の大雨でも、

高速が止まりその影響で一般道で渋滞が発生しました。
電車も不通区間の方が多いくらいです。

至るところに土砂崩れや河川の氾濫跡、
壊れた道路や橋があるので、

それを見ながらみんな、学校や仕事に 行っています。

そして、

精神的にも多くの傷を抱えていらっしゃる方が沢山います。


私の家は無事でしたが、

災害の時は大雨の音で飛び起きました。
家の周りが冠水した時間もあったので

恐怖も覚え、
いまだに雨の音は

敏感に反応してしまいますし、
夜も途中で雨の音が聞こえたような気がして

起きる時があります。


命からがら避難したり、

怪我をしたり、家族を亡くした方はもっと、
つらい状況にあると思います。
大きな被害を受けた地区に住んでいた人に関して、
親戚や知り合いから色々なお話を聞きました。
真備町の話ではありませんが、
このような思いをした被災者の所に行くのだと、

心に留めてくだされば、と思います。

ヘリコプターで救援を待ち続けた小学生。

まだ低学年の男の子です。
災害後、

気遣う大人に「ヘリコプターに乗ってみたかったから大丈夫」
と返したそうです。

山あいに住んでいた子供は、

裏山が土砂崩れし、
家まで土砂や木が入ってきたそうです。
何とか這い出て助かったのですが、

頭に怪我をし避難所に逃げました。

家族に、家に戻る事が怖いと言っていたそうです。
築一ヶ月の家が浸水した子や、
安全な実家に逃げるために数時間かけて崩落したり浸水被害の受けた道を
歩き続けた家族もいます。

私の住んでいる〇〇市では、
土砂崩れに数軒の家が巻き込まれ

助けを求める叫び声が聞こえたのに
暗闇の中で助けに行ってやれなかったと悔やむお年寄りや、
突然家が土砂でつぶれ、

何とか這い出てきてみたら夜なのに周りが明るく・・・
よく見たらすぐ下のお家のガスが

土砂崩れの影響で漏れでて火事になり、
火の明かりを頼りに逃げた、という方がいます。

これはほんの一部です。

 

きっと、まだまだあるでしょう。
これから先、命の危機を経験した人は

ずっとその記憶と向き合わねばならなくなるのだと思います。
長い支援が、求められている状況にあります。

 

県外から、

それも遠くからボランティアに来てくださる事はありがたく、
そして励まされる事なのでは?と思います。
みんな、力が欲しいと思います。
報道もここしばらく一気に減りました。
見捨てられつつあるのか?と思った時もありました。
家が残った私でさえそう思うのですから、

被害を受けた方はもっとだと思います。
1日でも数日でも、

とにかく人が来ていただけたら嬉しいと思いますよ。
真備町がある倉敷市ではどうかわかりませんが、
被害状況をまとめてホームページに掲示している市町村が多くあるので、
ボランティアに行く前に

最新の被害状況の報告を
読んでからいくと良いかな?と思います。


気をつけてください。 こちらは暑いです。
台風も近づいているようですし、

あゆみさんが怪我をしてしまえば悲しいです。
くれぐれも気をつけて行ってきてくださいね。

そして、しんどい思いをされる事かと思うのですが、
その町のいいところにも目を向けてもらえたら、と


口コミや風評被害で、広島や岡山、愛媛の観光客が減っています。
少しずつ戻ってきているようですが・・・

岡山に行かれるのなら岡山の美味しいものを食べたりして、
また来たいと思ってくだされば幸せに思います。
今は報道から「被害を受けたところ」「被災地」になっていますが、
いいところなんです、瀬戸内海の地域は。


それも良かったら、発信してくだされば私たちにとって何よりの喜びです。


被災地の無事だった市民は、

働いてしっかり税を納めなきゃいけないし、
町に人が戻るようにしなきゃいけないと思います。
勿論、家を失ったり大きな被害を受けてしまった

同じ市民を支える事も大事です。

でもそれは当然の事です。同じ市民なのですから。
でもその先、災害前と同じように観光客を呼ぶための取り組みも、

同時進行でしていかないと人が離れるだけなのだろうと思います。


いつかみんなが遊びに来てくれる未来を目指している人が沢山います。
それを実現させるためにも、良いところにも目を向けていただけたら、と。

今回の災害では、

浸水被害を受けた人たちが沢山いる、とDMで申し上げました。
避難者の中には、一階のみ浸水という方もいるのですが、
そういう方達は一階は捨てて(住める状況にないので)、
とりあえず二階のみで生活している、という方もいるようです。
私の職場の関係者も、

一階が浸水して、家具も勿論やられましたし、
悪臭もひどいので、現在は二階のみで生活されながら
リフォームができるのを待っています。
真備町の場合、

浸水のメートルが二階まできたというレベルだったので、
まだ避難所にいる方が多いのだと思います。
避難所に人がいない→被害が少ないという訳では

決してないと思います。
災害後かなり早い段階で、市町村や県が、
市営住宅や県営住宅の空きを提供したりしていました。
抽選だったようですが、

それに入れた人は早くに家を移すことが出来たし、
高齢の方はもう被害のあった家を捨てて

親戚宅とかで暮らす事にした人もいます。
私の同僚の親戚ですが、
80代だからリフォームを待つのであれば

このまま家を捨てる、という決心を
した方もいるようです。
借家住まいの人は、

大家さんから出ていって欲しい(リフォームしたいから)と
言われたりして住む家を

探さなきゃいけなくなった人もいますし、
土砂で家が一部潰されていても、

使える部分だけ使って住んでいる人もいます。


住まいを色々な形で壊されつつも、

みんな何とか踏ん張って生活している、
というのが現状です。


私の町の避難者は0ですが、みんな色々な場所にうつったり、
壊れたままの家に住んでいる人もいます。

また、 心のケアについての取り組みも始まっています。
私はこども関係の仕事なのですが、
こども達へのこころのケアを勉強する会の開催が始まっています。


県の大学の先生から教わる形で、

主に人口の多い市で勉強会が開催されています。
私は交通機関が麻痺している時期だったので

行けませんでしたが
LINEでも豪雨災害の被害を受けた人間の

心のケアをする取り組みがあります。
8月19日で終了となりましたが、

実は私も先日、ケアを受けました。
不眠や夜中に雨の音を聞いた気がして

飛び起きたりするなどの症状があり、
カウンセラーの方に話を聞いてもらいました。
私と同じような症状が出ている方がいる、ということでした。
家が壊れていなくても、

同じ市内や故郷、友人のいるところなど、
被害を目の当たりにして精神的に参ってしまった人が

少なからずいるようです。
職場にも文書で通達がありました。
ストレスチェックをしましょう、みたいな。
そういった心のケアも、求められていると思います。

勉強、大変でしょうね。
ボランティアも大事です。
でも、あまり傷つかないでくださいね。
お優しいからこちらに来て精神的に傷つかないかが心配です。
あまり考えすぎず、背負いすぎず・・・

力を貸してくださるだけで有難いのですよ。

もし良ければ、あゆみさんのブログやTwitterで、
今の現状を伝えてください。
私もブログでまとめようと思います。
ひとりでも多くの人に伝わる事を願います。

 

宜しくお願いします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

以上がAさんが私にくださったお言葉です。

 

ただただ、考えさせられました。

正直ここまで、現場のリアルさや人の人生を想像できていませんでした。

 

覚悟を持って行かなければいけない、と強く思いました。

 

 

今回、自分が発信をしたことに対して反応を頂き、

このように大切なことをたくさん教えていただけたこと、

本当に発信をしていてよかったと思っています。

 

逆にもし発信していなかった場合、

これを読まずに現地に入っていた可能性もあるということがおそろしいです。

 

何度も読んで受け止める必要のある文章だと思います。

 

Aさん、本当にありがとうございました。