ほめる、ということ
今日たまたまTwitterのタイムラインに出てきたこのツイート。
小さい頃、お絵かきの授業で夕焼けの色を3色選ぼうって課題が出て周りが赤や黄色を選ぶ中、橙と青と紫を選んで笑われたんだよね。その時「夕陽と置いてきぼりにされた昼とこれからくる夜の色だね」っていってくれた教育実習の先生、名前も顔も覚えてないけれど、あの人も気づかせてくれる人だったなぁ
— _an (@a503112n) August 4, 2018
このツイートを見て自分の教育実習を思い出しました。
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実習期間中、ある先生から言われた言葉。
生徒のいいところを見つけたらしっかり言葉で褒めてあげてください。
その子はそこが自分の良いところってことに気づいていないかもしれない。
しっかり見てあげて、先生が言葉で表してあげることで
「あ、これって自分のいいとこなんだ」と知ることができる。
先生の一言が生徒の何かを変えるかもしれないし、
この先それが何に繋がるかは分からないんです。
そこから意識的に言葉で褒めるようにしました。
まわりを幸せにできる笑顔持ってるなぁ!
きみの頑張りがみんなをやる気にさせてるで!
敬語ちゃんと使えてえらいやん!
たーっくさん褒めました。
そんなことないって~って言いながらはにかむ子どもたちが
可愛くて可愛くて、
しつこいでって言われるぐらい褒めました笑
そんな中、クラスの中に休みがちの子がいました。
あまり話せておらず、
話しかけてもあまり話が続かず、
話しかけられるの迷惑かなぁ、どうしようかなぁと思ったまま
実習期間は残りわずかになっていました。
ある日、子どもたちが提出したプリントの中に、
その子のプリントを見つけました。
これだ、と思いました。
その子は、字がとっても綺麗でした。
丁寧な気持ちを込めた字が書ける子でした。
そのプリントに
「字、めっちゃ綺麗やなぁ!」とコメントを書いて返却。
気のせいかもしれないけどそこから少し笑顔を見せてくれるようになりました。
話をしてくれるようになりました。
最終日
子供達からもらった色紙の中にその子はこう書いてくれていました。
ちゃんと言葉で伝えてよかった〜〜〜〜!!
迷惑がられてなくてよかった!!!とも思いました(笑)
最後子どもたち一人一人に手紙を書きました。
最初はみんなに同じようなメッセージしか書けないんじゃないかな、、
とちょっと心配していたのですが全くその心配は必要ありませんでした。
良いところを探そうと関わっているうちに
みんな1人1人と深く関わっていたため「その子に送る」言葉がスラスラ
出てくる、出てくる。
不思議なものです。
子どもたちのため、と思って始めた良いとこ探しが
最終的に自分にとっても大事な時間を作ってくれました。
それと気づいたことがひとつ。
ほめようと思って良いとこ探しをしながら子どもたちを見てると
まぁなんと良いところばかり目に入ってくること!!
良いところ見つけよう〜〜♪
→え、みんな良いところ持ちすぎちゃう???
→それをそのまま子どもたちに伝える
→こいつは敵ではないと認識される
→仲良くなれる
→仲良くなるとさらに良いところが見えてくる
→え、素敵すぎひん??と伝える
エンドレス!!!
そして、子どもたちは人の感情に大人の何倍も敏感なので
こっちがいいなぁ!素敵!人として尊敬!って心から思いながら接していること
ちゃんとわかってくれるんです。
信頼関係ってこういうところから始まるんだと思いました。
結論、自分がお世話になった教育実習生の名前なんて覚えてないように、
あの子たちも私のことなどすぐ忘れると思うけど、
「あの時誰かに褒められた」という記憶がどこかに残っていたら、
そしてそれが何かに繋がったら嬉しいなぁと今も思っています。